フアイアとその成分

このページでは、フアイア顆粒の有効成分と、その元となるキノコについて解説します

活性化した多糖類の関連化合物

フアイア顆粒は、多糖類が有効成分になっており、成分の全体量の約半分は糖質が占めています。主成分はPS-T (Polysaccharide-Trametes robiniophilal Murr) という6種類の糖分子と18種類のアミノ酸が結合した多糖類です。中国での薬剤登録番号はZ-20000109です。

フアイアに生薬の黄精と枸杞子を加えたものは槐杞⻩で、中国語の読みは Huai Qi Huang です。こちらは、免疫の過剰亢進に対して使用されることが多いのです。槐杞⻩の中国での薬剤登録番号はB-20020074です。

フアイア顆粒は複数の物質が含まれ、それらが協働的に作用していると考えられています。ですから、患者さん(ホスト)の状態に合わせて、ホストが免疫力低下状態であれば免疫力を惹起し、ホストが免疫力亢進状態にあれば免疫力を抑え中庸になるように整える作用があると思われています。

フアイア顆粒に使われているキノコは?

フアイア顆粒に使われているキノコはTrametes robiniophilal Murrです。槐の老木に寄生するキノコですが、槐の老木には実は複数のキノコが寄生します。その中で、Trametes robiniophilal Murrのみがフアイア顆粒には使用されています。Trametes robiniophilal Murrの菌糸体を使用することが最も大切です。本邦でも槐の老木は散見されますが、そこに生えているキノコは、通常はTrametes robiniophilal Murrではありません。そんな貴重なTrametes robiniophilal Murrだからこそ、工場内で生産する必要があったのです。1980年代にTrametes robiniophilal Murrが肝細胞がんを消滅させたことから、ただでさえ希少だった本種が乱獲され、中国でも天然のTrametes robiniophilal Murrを見ることはまずなくなりました。

フアイア顆粒の誕生

フアイアは中国の古書にも登場する生薬です。東晋時代(317年〜420年)の「肘後備急方」に記載が見られ、明代の李時珍が書いた「本草綱目」にも登場します。そしてその後しばらく姿を消しました。そのフアイアが1980年代に上海がん病院 (現復旦大学附属腫瘍病院)に入院していた原発性肝臓がんの患者を完治させました。この奇蹟のようなことに着目し、中国政府は、産官学の連携にて新薬を開発しました。そして1992年に進行性肝がんの治療薬として承認されました。槐の老木にしか寄生しないキノコであるフアイアは、稀少にて大量消費にはまったく向きません。そこでこの菌糸体を増殖させ、培養して、エキス化したものがフアイア顆粒です。

フアイアの歴史

東晋時代(317年〜420年) 肘後備急方に記載される
1596年 中国最大の生薬学書籍である本草綱目に登場する
1980年代 原発性肝臓がんでフアイアの著効例が多数報告される
1992年 中国で抗がん新薬として認可される
2005年 本邦にて健康食品として販売開始
2018年 超一流英文誌Gutに明らかな抗がんエビデンスが掲載
2019年 日本フアイア研究会誕生
2019年 第57回日本癌治療学会(福岡)で発表