フアイアが効果を発揮するメカニズムについて、解析が進んでいます。
その中でも、大きな作用機序のひとつとして解明されたのが、「TPG-1」という成分です。TPG-1とは、「第三の生命鎖」と呼ばれる糖鎖の一種です。

糖鎖は細胞をびっしりとアンテナのように覆っており、細胞間の情報伝達の役割を果たしています。免疫システムの安定化はこの細胞間コミュニケーションにより機能していることもわかっています。TPG-1を多く含むフアイアは細胞を取り巻く糖鎖を整え、結果様々な免疫異常の症状に効果を発揮しているのです。

大規模臨床試験で、がんやアレルギーなどの病気に対し、明らかな効果を発揮するという医学的エビデンスを持つフアイアの主たる構成成分であるTPG-1は、現在のとこの唯一の治療効果と関連する糖鎖と考えられています。
※「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス(2016年版)特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会」より

世界初、抗腫瘍・抗炎症・免疫調整に作用する「TPG-1」の発見

ABOUT TPG-1

2019年に超一流の生化学ジャーナルJBC(Journal of Biochemistry)に中国の研究チームがフアイアから「TPG-1」という新しい成分を発見し、その成分と驚くべき効果を解明したと報告されました。

論文の中では研究チームによりフアイアの主成分であるTPG-1の単離に成功したこと、in vitro、in vivo、ヒト試験のいずれもで、抗腫瘍、抗炎症、免疫調整の明らかな作用が認められたこと、またその作用機序にについても詳しく報告されました。

TPG-1はTLR-4を通して免疫に働きかけるという作用機序が明らかにされました。

これまで免疫調整の作用に対して明らかなエビデンスを持つ成分はありませんでした。TPG-1は悪性腫瘍、アレルギー性鼻炎、喘息、腎炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患の予防に有効であり、健康食品への応用により健康維持効果が期待されます。

糖鎖とは?

ABOUT TPG-1

糖鎖(Glycan)は、ブドウ糖などの「糖」が鎖状に連なった生体物質であり、DNA(第1の生命鎖)、タンパク質(第2の生命鎖)に次ぐ「第3の生命鎖」と言われています。糖鎖は糖の最小構成物質の一つで、「単糖」と呼ばれるグルコース、ガラクトース、マンノース、キシロース、フコース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)などの単糖の結合で構成されます。

糖鎖栄養素 供給源 働き
グルコース 植物、穀物 エネルギー源、免疫賦活作用
ガラクトース 乳製品、燕窩 がんの成長・転移阻害、腸内細菌の保持、カルシウム吸収の増加
マンノース アロエ、サボテン、燕窩 マクロファージ活性化、細菌感染阻害、糖尿病治療、消炎作用
フコース 海藻類、亜麻、キノコ類 がんの成長・転移抑制、気道感染症治療
キシロース 穀物や植物の皮 殺菌作用、病原体・アレルゲンの結合阻害
Nーアセチルグルゴサミン 甲殻類、海藻、酵母 がんの抑制、変形性関節症治療
Nーアセチルガラクトサミン 燕窩、牛乳 がんの増殖・転移抑制
Nーアセチルイノラミン酸 燕窩、母乳 脳の発育、粘膜の粘度調整(細菌感染防止)

自然界では糖鎖は糖鎖(Polysaccharide)単体だけではなく、蛋白や脂質と結合して多糖蛋白(Polysaccharide protein)や多糖脂質(Glycolipid)として存在しています。

糖鎖は、生物のほぼ全ての細胞やタンパク質、脂質などの表面を覆っています。糖鎖は、アンテナのように周りに張り出して、周囲の生体分子を識別したり、周りの細胞とのコミュニケーションを仲介したりするなど、本来の細胞やタンパク質、脂質にはない生体機能を付加する働きをしています。

出典元 https://www.glytech-inc.com/glycan/glycans-and-cells/

糖鎖は、このほかにも、細胞の分化、代謝、老化、免疫応答、がんの転移、ウィルス感染、炎症、受精、脳神経情報の伝達などに関与しており、これほど多彩な生命現象に関与する生体物質は、糖鎖以外にはないといわれています。

糖鎖の研究も歴史が浅く、2002年に田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞した質量分析の技術開発の成功をきっかけに、革新的に進歩した研究分野です。フアイアに含まれる糖鎖が、免疫異常により起こる様々な病気の治療、予防、再発予防に大きな効果を発揮していることが明らかになり、今後もさらなる応用、研究が期待されています。